emoji(絵文字)は文字?│栗田穣崇さんの記事から考える

絵文字(emoji)は文字?栗田さんの記事から考えよう

 

みなさんこんにちは。がずー。です。
今日は私の中で気になっていることがらについての記事になります。皆さんの琴線に触れる内容になっておりましたら幸いです。
今回は「絵文字」について焦点を当て、少し深堀りしてまとめております。この記事を読んだ後には、もしかしたら絵文字の印象が変わるかもしれません。使い方も少し変化があるかも…?ぜひ、ナナメ読みしていただけましたら幸いです!

 

(気になる人向け)どうして”絵文字”を取り上げようと思ったのか

そもそも私がなぜ今回絵文字について書こうと思ったのか、そのきっかけになった記事を先にご紹介します。

 個人的に、仕事のことやビジネスで成功している人の考え方などの記事を見るのが好きな傾向にあります。なぜかというと、その人の見方や考え方が分かり、自分の中で新たな視点を持つことができるからです。その中で見つけたこの栗田さんの記事。niconicoユーザーとして栗田さんには少し興味があって読み進めていました。なので、最初から「絵文字」そのものに惹かれてわけではありませんでした。しかし、読んでいく中で「絵文字って栗田さんが作ったのか!」となり、「そういえば、過去に僕の先輩が…。」と、タイトルの話に繋がるわけです。もちろん、私が大学時代に言語学をかじっていたから、というのももちろんありますが…。
 上の記事の中で「絵文字」が日本発祥だったということを知り、とても驚きました。この”驚き”が今回記事化しようと思った最大のきっかけになります。よろしければ最後までご覧くださいネ!

絵文字は”文字”ですか?―皆さんの考えと僕の考え

※おことわり※
言語学の研究領域や文化的側面の視点については全く考えていません。自分の中で表現するのであればという気持ちで記していることを先に表明しておきます。
タイトルにも示したこの質問…
実は私が大学生の時に、タイトル通り「絵文字は文字なのか」という研究をしている方がいらっしゃいました!!!(偶然)ふと思い出して今回記事のタイトルにさせていただきました。

皆さんの考え―Twitterアンケートより

まず、皆さんはどのように思いますか?絵文字は”文字”なのでしょうか?僕のTwitterでアンケートを取ってみたのでその結果を見てみましょう(母数は少ないですが…)
記事書いている現在は、2:1くらいの割合で分かれていますね。正直、「文字」と入っているので「文字です。」の割合が多くなると踏んでいましたが、予想が外れましたね。

僕の考え私の考えは絵文字は文字に入ると思います。

私の中での「文字」の捉え方は、「人間がコミュニケーションを取るために、ある社会的集団の共通言語で書き表した記号」というものです。
例えば顔文字→(*’▽’) (‘Д’) (-_-)
例えば記号→! ? θ ~ ♀ ♂
今回の絵文字→🙁 🙏 ☂ 🌟 🚻
「普段使用している言語や記号などの組み合わせで記された文字列を見て、意味が通じるもの」は文字だと思っています。イメージとしては”表意文字”のような感じです。
「言葉の定義の中に使用している言葉で説明を書くなよ!」と思ったそこのあなた、許してください。

 

 

これに関しては正解・不正解は無いですし、くくりの大きさや分類の仕方などでいかようにも変わるものだと思いますので、僕の考えもその他の考えも「みんなちがって、みんないい」の原理でよいと思います。その道の専門家の方にお任せしましょう。

 

 

ちなみに、例の僕の先輩が出した結論は、

「絵文字」は「文字」である。(ドンッ)

でした。

 

残念ながら、実際に論文を詳しく読んだり話を聞いたりしたわけではないので詳細は不明です…。そもそも発表したのかもわからないのでお蔵入りですね…。話のきっかけになればと思って話題にしましたがオチが付かずパッとしない感じで申し訳ありません…。

そもそも”絵文字”とは?その役割

皆さんは”絵文字”をどなたが制作したかご存知でしょうか?
…といってもタイトルや【きっかけ】ページにすでに記してしまっておりますが、そうです。栗田穣崇さんという方です!この名前を聞いて、なにかピンッと来る方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか?この方、現在「niconico」の運営代表を務めていらっしゃる方なのですね。
「ニコニコ動画」は新体制で本当に変わるのか–栗田代表に独占インタビュー(2018.6.28)

 

 

2017年11月に新サービスの【ニコニコ動画「く」】発表会でさまざまなことを理由に炎上(?)していたことも記憶に新しいです。同年12月に運営代表を引き継ぎ、サービス改善を中心に行い、現行のニコニコを引っ張っている方です。本題とは少しそれましたが、この方が「絵文字」の生みの親なのです。
絵文字について、栗田さんが過去に自身のブログでかなり深堀りして記してくださっていました。詳しい内容はぜひブログを直接ご覧ください。
→栗田さんのブログページはこちら

 

その中で、絵文字がなぜ作られたかについて触れております。一部抜粋してご紹介いたします。

ポケベルの「♡」こそがデジタルコミュニケーションにおける絵文字のルーツなのである。デジタルのテキストコミュニケーションに感情情報を付加することが絵文字の役割であり、絵文字によってクールでもホットでもない、ウォームコミュニケーションという新しい形態のコミュニケーションが生まれたといえよう。

絵文字はなぜ生まれたか − メラビアンの法則より一部抜粋
 栗田さんの記事タイトルにある「メラビアンの法則」というのは簡単に言うと、「発せられる言葉や話の内容よりも、伝えるときの表情や口調の方が、相手に対して強い影響力を持つ」というものを表したものです。そのことを理解したうえで引用部分を読んでいくと、ポケベルやショートメールなどの、いわゆる「文字」しか扱うことの出来なかった「テキストコミュニケーション」の時代に「感情情報」を付け加えて、コミュニケーションを円滑に行えるように制作された、とまとめることができるのではないでしょうか。
その根源となったものとして栗田さんは2つの要素を挙げております。ひとつは「マンガ」、もう一つは「ピクトグラム」です。

 

栗田が絵文字を考案するため、お手本にしたアイデアソースは大きく2つある。一つはマンガだ。マンガの中には、「漫符」という、独特の記号表現がある。汗を表した水滴のマークを顔に描くことで「焦り」や「困惑」を表現したり、キャラクターの頭の上に電球マークを描くことで「ひらめき」を表現したりというものだ。栗田は、iモードユーザーとなる人たちが共通して理解できるような漫符を、マンガの中からピックアップしていった。

もう一つはピクトグラムだ。ピクトグラムは公共空間で情報や注意を促すために表示されるサインのことだ。男性・女性を記号化したトイレのマークや、走って逃げる人の非常口のマークなどが代表的だ。栗田によれば、ピクトグラムが広まった一つのきっかけは、1964年の東京オリンピックだという。東京オリンピックのデザイン専門委員会委員長を務めた美術批評家の勝見勝氏は、日本語の表示しかなかった各施設を、外国人にもわかるようにどうやって表示したら良いのかということが論議された際、絵で表示することを提案した。この提案を受けて、勝見氏のもとで、多くのピクトグラムが若手のデザイナーたちによって考案された。東京五輪の各競技種目も、このときピクトグラム化され、五輪競技がピクトグラム化される先駆けとなったという。

なぜ、そしてどのように絵文字はつくられたのか。より一部抜粋。(下線は執筆者追加)
どちらの要素にしても、今現在まで受け継がれているものですね。それぞれの項目に共通しているのは「絵や記号(漫符)の中に様々な意味が込められており、それを見た人は何を表しているかがすぐに読み取ることができる」ということです。
漫符から着想を得た💦や💡、ピクトグラムから着想を得た🚻など、今では世の中に広がり当たり前のものとして地位を確立したものになっていますが、これらの広がりも絵文字の普及に連なるものがありそうです。

 

 

…今、何気なく絵文字を3種類使ってみましたが、開発当時はもちろんこのようにカラフルでわかりやすい見た目をしていたわけではありません。その時の苦労についても下記のブログに詳しく記してありました。

デジタルのデキストコミュニケーションにおける齟齬をなくすために、テキストに感情情報を付帯する役割として絵文字が生まれたという話を前回書いたが、絵文字が生まれた理由としてはもうひとつ、限られた制約の中で情報を分かりやすく伝える、という役割もあった。

絵文字はなぜ生まれたか − PocketNet より一部抜粋
当時の情報量やドットサイズ、画像添付が難しいなど、様々な障壁を乗り越えた上での成果物だというのが分かります。これが、日本から広まり今や全世界で使用されている「絵文字」の始まりなのですね。

 

絵文字のグローバル化―”emoji”の成立

さて、日本発祥の絵文字ですが、今日では外国でも”emoji”で通じるということは皆さんご存知でしたか?僕は全く知りませんでした…。実は、2013年にはあのオックスフォード辞典オンライン版に掲載されるほど、爆発的に世界へと広まっていきました。
『絵文字(emoji)』がオックスフォード辞典に登録される | ハフポスト(2013年8月30日)

 

爆発の要因として、Unicodeへの追加とiPhoneへの対応が大きいと思います。
過去にはiモードを筆頭に、同じ会社の携帯電話同士でないと絵文字がうまく表記されないといったことがありましたが、今ではそれは解消されていますよね。
Unicodeというのは国際的な文字コードの業界規格のことをいいます。様々な国の言語や記号を全世界で使えるように収集・整理されたもので、WindowsやMacOSなどの主要なハードにも対応しています。PCやスマホで絵文字を使えるのはこれに対応しているからということになります。
→UnicodeのWikipediaページはこちら

 

iPhoneでも使用することができることになったことで、それまでは顔文字で表現していた外国の方々も日本の絵文字文化に触れることができ、その影響は瞬く間に広がったのです。
その極めつけが、ニューヨーク現代美術館(MoMA)への収蔵です。2016年の出来事になります。
→ニューヨーク近代美術館(MoMA)の絵文字の紹介ページはこちら。※全編英語表記です。
(MoMAへ収蔵されることになった絵文字の画像です。もちろん当時は白黒だったり、ひとつの絵文字に一色しか使えなかったりしていたそうです。)

 

これは、emojiが世界でも絵文字文化が認められたということになるでしょう。よくTwitterなどで外国人の方々が自国の言語に加えて絵文字を使用している物を多く見るようになりました。
機会があれば一回見に行きたいなぁ…と思いつつ、この記事を書いております。

 

絵文字はアニメ・マンガなどに続いて、日本の文化を示すものの代表の一つとなったのです。

まとめ

今では普通に使われている絵文字ですが、その影響力は計り知れないものがあります。LINEスタンプもそうですし、今日の絵文字の種類の拡張にも目を見張るものがあります。

 

最近ふと、絵文字一つにどのような意味を込めて使用しているかというのを考えたりしています。
”表情”については顔文字も負けていません。使う記号をカスタマイズして表したい表情をつくることができる点は優位性があるようにも思います。(メンドクサイ…ですが。)

 

しかし、絵文字にはそれ以上に、「一つの絵文字に内包されうる意味が複数存在する」というところがあり、それが絵文字を絵文字たらしめている特徴だと思います。
Wikipediaにその辺少し書いてあるものがあったので紹介させていただきます。
→”絵文字文化”の記事ページはこちら
絵文字使用のパターン
下記に用途ごとの例を示す。
パターン 絵文字 意味
絵の物体と事象の意味を対応 🚗に乗る
絵の意味を表現する事象と動作を対応 🚗に行く ドライブ
絵の意味を表現する物と動作をあわせて対応 💸 お金を浪費する
絵の意味を表現する感情と動作を対応 😒 疑い
形状から連想される類似の意味を示す つかれた🌀 渦巻きであるとして目が回っている様子
発音が同じ絵文字を対応 すぐに🐸 帰る(カエルと同じ発音)
前後の文字の関連を示す 🐶👉🐱 犬から猫へ
形状の文字の意味 💯 100
感情の装飾 わ〜い💓 ラブラブ
単純な装飾 🔴はい 装飾

”絵文字文化”のWikipedia記事ページより抜粋。ページはこちら

日本語で記載されているものでこれだけの用途があります。外国でもこのような使い方がされているのでしょうか。こればかりはあまりわからないのでもしもわかる方がいれば教えてほしいくらいです。
というように、絵文字はそのものの意味にとどまらず、使用方法が拡張されてきました。これは、普段絵文字を使用しているユーザーが独自に作り上げてきた、それこそ”文化”と言えるものなのではないかと思います。
そう考えると、絵文字の可能性はまだまだ広がりそうでもあり、これだけ根付いた文化はこの先も愛されていくのだと思いました。

 

 

日本の誇るべき文化について、少し触れられて大満足です。絵文字を使用するときはぜひどのような意味を込めて使おうか考えてみると面白いと思いますよ?

 

以上、がずー。でした、ありがとうございました!



少しでもビビッと来たらぜひシェアください!

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アラサーに足を突っ込んだ、転職すでに2回もした一般男性です。 趣味であるゲームや動画・配信視聴などから様々な機会・出会い・交流に恵まれて、何とか生きてます。その経験も踏まえて、日々思うことや気になることを中心に少しアウトプットしていこうと思っておりました。 最近、iPhoneに機種変更してウキウキしてます。(イラスト:おいしいさかな さん)

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